第8回OMACHIロゲイニング2023 プランナー総括

第8回OMACHIロゲイニングにご参加いただきありがとうございました。今年も例年通りの晴天に恵まれた。

今年の紅葉はいかがでしたでしょうか?
思ったよりも紅葉が進んでしまって「最盛期」とはならなかった印象ではありますが、快晴の空の下で気持ちよい空気を吸いながら大町市を楽しんでいただくという点においては良い一日であったと思っています。

またこの経験をもとに、別の時期にも大町市を訪れるきっかけになっていただけたなら、私としてはそれに勝る喜びはございません。

〇大町市観光協会
https://kanko-omachi.gr.jp/

【テーマの設定について】
今年のテーマは「“山”とともに生きる大町市」としました。

昨年の水に続いて、ここ大町市は山は切っても切れないものです。去年のテーマである「水」は山から来ていますし、なんといっても今年60周年を迎えた黒部ダムも山の中に存在します(ダム東側の入り口はここ大町市ですが、ダム自体は富山県に存在します)

〇黒部ダム60周年
https://kanko-omachi.gr.jp/kuroyon60th/

大町市で山といえば西側に連なる「北アルプス」を思い浮かべる方が多いかと思います。公共交通機関でアクセスするのが難しいということで「知る人ぞ知る」的な印象がついて回る大町市の北アルプスですが、今年はJR信濃大町駅と北アルプスの縦走ルート「裏銀座」の出発点・七倉登山口を結ぶ「裏銀座登山バス」が運航されました。

〇裏銀座登山バス
https://uraginzabus.com/

北アルプスばかりが注目を浴びがちではあるものの、お越しになれば一目瞭然で東側にもいわゆる低山(とはいっても標高1000M以上)が連なっておりまして、東西を山に囲まれているのがここ大町市です。今年はその東側の山中(我々は「東山」と総称することもあります)に整備されつつある、「木舟城(きぶねじょう)」を新エリアとしました。

【コントロール配置・配点などについて】
基本的な考え方として、「ルート選択に絶対的な正解がない」というのを目標に設定しています。結果(順位)に対しての「走力」の比重を相対的に減らし、ロゲイニングの魅力の一つである「ルート選択・判断の面白さ」を感じていただきつつ、走力を頭脳で上回っていくという楽しさを体感してもらいたいという想いがあります。

今年のルート選択をざっと確認したところ、全体的には山エリアを回避したチームが多かったです。一方で高得点での争いになった「男子ソロ」では積極的に山を攻めた方が多く、山をほぼ取る一方で平地の低得点コントロールを捨てるという作戦をとったように見受けられました。

プランナーとしてぜひ行ってほしいと思い設定したコントロールは、木舟城エリア(【35】【36】【60】【62】【102】)、景色がキレイな【45】、景色がキレイだけどご存じではない方もいらっしゃるかも?と思っている【75】でした。

木舟城エリア(【35】【36】【60】【62】【102】)は地元有志の方の情熱によりここ数年で急速に整備が進んでいるエリアです。かなり大きな山城跡で、私のようなお城素人でもわかりやすい城郭跡があります。

【45】は徒歩で道路脇からだとさほどでもないのですが、自動車(車道)で南側から上がってくると北アルプスの山々が大変きれいに見えるスポットということで設定しました。

【75】は谷間の向こう側に北アルプスの山々が見える展望スペースで、夕暮れ時にここを通ると大変感動的な風景が広がります。

<お詫び>
コントロールの設定についてですが、ご参加の皆様には【77】につきまして深く深くお詫びを申し上げます。
住宅地の中からでもきれいな北アルプスが見えます!ということを知っていただきたく設定したコントロールでした。私としては何度も何度も確認したうえで地図作成をしたつもりでいたのですが、大きな記載間違い(実際は西側約150mにあった)をしてしまいました。

チェック方法の見直しやチェック段階の追加などの対策を行い、次回以降同じことがないように万全を期してまいります。

【参加者層について】
地元大町市を含む長野県内から多くのご参加をいただきました。また、昨年からの傾向で女性の参加比率が高いのも大きな特徴です(人数ベースでいうと、今年は半数が女性でした)。「速い方や強い方ばかりだと気後れして参加しにくい」という方も参加しやすい雰囲気を意識して行っている効果だと考えています。今後もそのような方にも気軽に参加していただける大会であり続けたいと考えています。

【最後に】
常連としてご参加の皆様には支えていただいていて今年も感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。初めてご参加の方には、ぜひまたお越しいただけたら嬉しく思います。
ロゲイニング自体が初めてだった方は戸惑いが多かったかと思います。そんな中でも一歩を踏み出してお越しいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

来年は「参加しやすい雰囲気」から更に一歩進化させるために、初心者の方にロゲイニングのやり方をお知らせするようなことを実行しようかと思案をしているところです。また一方でベテランの方も力を出し切っていただくことも心掛けてまいります(「満点」の選手がでないギリギリのラインを狙う)

皆様方それぞれのスタンスで楽しんでいただけるイベントとしてより一層精進してまいりますので、また来年もよろしくお願いします。

11月5日
OMACHIロゲイニング
プロデューサー兼コースプランナー 木村卓哉

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