プロデューサー兼プランナー 木村卓哉より

第7回を迎えたOMACHIロゲイニングにご参加いただきありがとうございました。今年も例年通りの晴天に恵まれたのも皆様のおかげと感謝しております。

ここ大町市では開催日の11/3は、市内各所の広葉樹が色づき紅葉がもっともきれいな時期を迎えています。皆様にはこのきれいな大町市内を晴天の中でお楽しみいただけたかと思います。大町市の紅葉の名所である霊松寺【83】には多くの見物客が訪れ、当日はお寺にアクセスする車道が渋滞していたと聞いています。

【テーマの設定について】
今年のOMACHIロゲイニングではコントロール設定にあたり、テーマを設定しました。
今年のテーマは「“水”とともに生きる大町市」とし、水にまつわるコントロールを多く設定しました。テーマを設定することで、過去の大会でコントロールにしなかった箇所にスポットライトをあて、今までと別の目線で「大町市」を見ていただこうという意図がありました。

「水」をテーマにしたのは、ここ数年大町市が「水」をキーとしたブランド戦略を展開しているというのが大きな理由となります。大町市と水との関係について、詳しくは以下のHPをご覧いただければと思います。コントロール設定の参考にもしています。

https://shinano-omachi-brand.jp/

最近のトピックとしてはサントリーさんが工場進出され(実は私の自宅の近くです)、「北アルプスの天然水」として売り出されています。今回フィニッシュでお渡ししたお水です。

https://www.suntory.co.jp/factory/kitaalps/

【コントロール配置・配点などについて】
スタート前にお話しした通り、「ルート選択に絶対的な正解がない」というのを目標に設定しています。結果(順位)に対しての「走力」の比重を相対的に減らし、ロゲイニングの魅力の一つである「ルート選択・判断の面白さ」を感じていただきつつ、走力を頭脳で上回っていくという楽しさを体感してもらいたいという想いがあります。

皆様の結果一覧を確認すると、スタート会場からJR信濃大町駅周辺に設置したルート選択に各チームで苦慮した様子がみてとれます。山エリアが過去一番に少なく移動の負荷は相対的に少なかったと思いますが、ルート選択が難しく結果として全体として得点が伸びていません。

プランナーとして今回おススメだったコントロールは、珍しい水路①【33】、珍しい水路【43】です。急いでいた方はじっくりご覧になっていないかもしれませんが、見れば見るほど興味深い箇所だと思っています(私だけかも?)。
興味深いといえば、建物下を流れる水路【41】もなかなか珍しいのではないでしょうか?

そして今回最高得点を大町市街と東部の水源である居谷里水源【151】に置きました。周回できない箇所のため不採用にすることも考えましたが、テーマに合致する箇所のためあえての採用です。じつは、【103】と【151】の間の山道を通れることを想定していたのですが、最終チェックで通行不可の判断をしたという裏話もあります。

【大町市民の反応】
同一敷地内で行われた文化祭にお越しの方々が興味深そうに様子をご覧になっていて、「来年は出てみたい」というお話をいくつかいただきました。また終了後に「競技中の皆さんの様子を見た」「元気そうでいいね」という声も聞いています。

皆様にロゲイニングを楽しんでいただくことで大町市に刺激や活気を与えていただけることに感謝の気持ちでいっぱいです。

【最後に】
常連としてご参加の皆様には支えていただいていて本当に感謝しています。この大会に初めてご参加の方には、ぜひまたお越しいただけたら嬉しく思います。ロゲイニング自体が初めてだった方は戸惑いが多かったかと思います。そんな中でも一歩を踏み出してお越しいただけたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

次回以降も皆様方それぞれのスタンスで楽しんでいただけるイベントとして進化できるように精一杯頑張りますので、またよろしくお願いします。


11月4日
OMACHIロゲイニング
プロデューサー兼プランナー 木村卓哉